祇園.01
梅雨が明け、蒸し暑い真夏に向かっての京都の最大行事は、やはり祇園祭です。京都が最も活気に溢れている時期のように思います。そんな喧騒の中でも昔ながらに祇園の伝統ある町並は、舞妓や芸妓が行き交い、のんびりと時を刻んでいます。花見小路から路地へ入ると、伝統の木造家屋には簾が掛かり、繊細な京格子や犬矢来があり、京都ならではの美しさを保っています。
京都を訪れる度、ほっと安らぎを感じるのは、やはり日本人としてのDNAなのでしょうか。関西に住んでいて良かったといつも思います。
祇園.02
祇園.03
祇園.04
祇園.05
祇園.06
祇園・一力亭
祇園の花見小路の角に「一力亭」があります。祇園の中でも最も由緒のある「お茶屋」のひとつです。弁柄色の外壁、門構がいかにも高級で、「一見さん」お断りですが、この「一力亭」は、とくに格式が高いところとして知られています。男として、一度は「お茶屋」で、舞妓さんと飲食やお座敷遊びをしたいものです。
祇園白川.01
柳の木がある巽橋へと続くこの小路は祇園でも有名で、よく絵や写真やポスターになる所です。
程よい狭さの小路に小さなお茶屋が建ち並び、石畳、すだれ、のれん、木格子・・・等々、京都の町を構成する要素がギュッと詰まっています。
祇園白川.02
白川・柳
白川の知恩院前あたりの両岸に、柳の木の並木道が続いています.コンクリートの橋は人が一人通るのも精一杯というか、まるで平均台の上を歩いているようで、酔っ払っている時はとても歩けません。
白川・新緑
祇園白川・桜
白川を挟んでお茶屋と桜並木が一体になっています。 祇園の中でも風情ある白川沿いに咲く染井吉野や枝垂れ桜は、夜の散歩道としても人気があり、幻想的な光に包まれます。昼間とは一味違った感じで楽しませてくれます。
宮川町
一力亭がある祇園甲部の少し南西にあり、昔は遊郭で、今でもその時代の建物が残っています。現在は芸妓一筋の花街で、毎年春には『京おどり』が上演されます。
祇園祭・山鉾巡行
京都の夏をひときわ彩るのは、やはり祇園祭です。千年を越える歴史を持つ八坂神社の祭礼です。祇園囃子の優美な音が京の町にコンチキチンと鳴り渡り、いっそう熱気に包まれて行きます。最大の目玉は山鉾巡行で、西陣織やゴブラン織が豪華に飾り付けられた大小32基の山や鉾が都大路を巡ります。
特に山鉾が町角を曲がる「辻廻し」は、落ち着いた静かな行列の中でも迫力満点で、観るものの心を圧倒します。この祭りが終わると、またいつものように京の町に本格的な暑い夏がやってきます。
鴨川・桜
鴨川の対岸から、夏には納涼床で有名な先斗町のお茶屋を見た絵です。この四条あたりの桜並木は、何故か桜と柳が交互に植わっています。土手堤には、白い雪ヤナギや、黄色いレンギョウも咲いていて、色とりどりで賑やか春を演出しています。
高瀬川・一之船入
角倉了以が開削した高瀬川の起点が木屋町二条にある一之船入りです。伏見までの水路を開削し、大阪から京都への水運事業を行ったことで有名で、今は当時を偲ぶ十石舟や石碑が残されています。又、森鴎外の「高瀬舟」の舞台としても知られ、ライトアップも情緒があります。
鴨川・夕暮
鴨川は市民の憩いの場で、夕方には散歩やジョギングの人がたくさんいます。この絵は、夕暮れが迫る二条あたりから北を見ています。
先斗町.01
歌でも有名な「京都先斗町(ぽんとちょう)」ですが、普通では読めません。
狭い小路にお茶屋や料理屋が所狭しと建ち並ぶ花街です。
幕末に勤皇と佐幕に分かれて抗争した志士たちが、追われてこの露地に身を潜めたり待ち伏せしたりした所です。
先斗町.02
※この画像は、クリック又はタップで拡大します。
京の町屋
(F30号)
2002年政経文化画人展で、「内閣総理大臣賞」を受賞した作品です。
6月の梅雨の晴れ間、ウエットで、日差しもあり、ちょっと蒸し暑く、紫陽花が咲いている、そんな初夏の西陣の町屋の日常風景を、三毛ネコも登場させて描きました。
西陣・街並
北野天満宮.01
学問の神さんで知られる菅原道真を祀る神社で有名です。天神さんとして親しまれ、梅の関係の行事が多い中、毎月25日には縁日が出て、終日境内周辺に骨董品などの露店が所狭しと立ち並びます。特に初天神と終い天神は参拝者の人波が絶えません。
北野天満宮.02
上七軒.01
南の祇園と並び茶屋町として有名な上七軒です。花街としての歴史は京都で最も古いらしいです。祇園程賑わっているという感じはありませんが、やはり風情ある魅力的な街並が残っています。
上七軒.02
上七軒.03