清水寺参道

 

 清水寺は京都でもっとも参拝客が多く、いつも賑わっているお寺です。

 外国人、修学旅行生をはじめ全国からの観光客には外せないスポットです。その参道にはみやげ物屋や老舗の店が坂道に沿って所狭しと並んで人であふれています。



      清水の舞台

 

 舞台は土木的なスケールの構造で支えられていて、昔から日本の技術者が優れていた事が良く判ります。

 寺の東側の階段から見える力強い木組の構造を表現しました。

 本堂も舞台も正面は南側を向いていますが、西側を見れば、京都の街を俯瞰できる絶好な位置にあるのが判ります。



                                   産寧坂.01

 

 「三年坂」ともいわれ、京都でも最も有名な坂の一つです。 長い歴史を経て、幕末にも竜馬を始め、いろいろなエピソードがつづられた場所で、昔ながらの京都らしい土産物店や料亭が建ち並んでいます。 画材としては、階段、坂に合わせて段々になった家、少し曲がった道など難しい要素が一杯の風景です。  



産寧坂.02




                            参寧坂.03

 



                               二寧坂.01

 

「産寧坂」を北に進むと「二寧坂」で、このあたりも土産物店や飲食店が続きます。 更に「一念坂」を経て、高台寺から丸山公園へと進む観光の往復ルートは、いつも人の流れは絶えない道です。



                                  二寧坂.02

 



     二寧坂.03

 



   八坂の塔.01

 

 法観寺の塔は、寺自体を指す通称として「八坂の塔」と呼ばれています。

 清水寺の近隣にあり、街中にそびえ立つ五重塔は、坂の途中にあるため、上からも下からも良く見渡せて、東山周辺のランドマークとなっています。

 京都らしいこのこの塔のある景観はどこからでも絶好のスケッチポイントで、いつも画材になっています。



八坂の塔.02

 



     八坂の塔.03

 



       八坂の塔.04

 



  八坂の塔.05

 



         八坂の塔.06

 



                            南禅寺水路閣・紅葉

 

紅葉は、何と言っても京都です。ここ南禅寺の境内も例外ではありません。その一角に、お寺には少し不似合いなレンガの建造物「水路閣」があります。明治時代に大規模な疎水事業が行われ、その水道橋として建造されたものです。

その存在感のある姿は日本(木造)と西洋(レンガ造)の建造物が同居する不思議な景観を生み出し、画材としても親しまれ、愛されて来ました。



                               南禅寺・桜

 



                                岡崎疎水・桜

 

 明治時代に建設された琵琶湖疎水から続く疏水です。 春には両岸一面にキレイな染井吉野が咲き乱れ、その中を十石舟が運行しています。のんびりとゆっくりと春の穏やかな疎水を巡って桜を見ていると、日本人で良かったなあとつくづく感じます。



蹴上・インクライン




                             哲学の道・桜

 

 南禅寺から北に向かって疎水は流れていきます。 その川べりの小道を哲学者の西田幾太郎が散策、思索にふけったことから、「哲学の道」と呼ばれています。

 東山のふもと若王子神社から法然院下を銀閣寺まで続く約1.5kmの道は、春は両岸の桜のトンネル、秋はモミジが川面に散り染めますが、思索や哲学などとは程遠い大勢の人出です。



                              金戒光明寺・桜

 

 黒谷にあるこの寺は、幕末に会津藩が京都の治安維持ために京都守護職の本陣を置いた寺として有名です。 新撰組の発祥の地ということにもなります。 勤皇の志士にとっては怨敵の寺だったでしょうが、桜がそれを包み込むように和らげているようです。



                             真如堂・桜

 

 少しマイナーなところですが、左京区の平安神宮、金戒光明寺、真如堂、吉田山、京都大学へと続くこの左京区周辺も桜や紅葉で有名です。行楽シーズン中でも人出も比較的少なく、ゆっくりと鑑賞できる穴場です。



                                    吉田山・桜

 

 京都大学の東側にあるのが吉田山です。真如堂から登って行くと、竹中稲荷社の鳥居と桜がきれいです。 更に、山を15分程登ると山頂に「茂庵」という木々の囲まれたカフェが突然出現します。

 落ち着いた和風の建物で、2階から西側には木立の間から京都市街が一望できます。